ポンプ交換
- 2022/07/15
- 11:16
試験装置のスラリー供給ポンプ、交換品が届いた。これまではホースポンプで超高濃度スラリーと送っていたけど、現実的にそういう濃度は存在しない。ということで、今度はダイヤフラムポンプ。随分とコンパクトになったけど流量は増えている筈、、、、来週辺り、交換工事予定。やや、面倒臭い。...
物性に依存しない無注水軸受試験、成功と判断
- 2022/06/15
- 17:05
ドライ摺動対応の耐摩耗性軸受、2000年前後までは高度な材料物性を有する材料を開発して、その材料によってドライ摺動に耐えるという考え方で対応してきた。これが第一世代の軸受システム。しかし、物性限界を超えると破損するというのが問題だった。実際、物性限界を超えた軸受システムは致命的な破壊に到っていた。これの転機は、物性限界に依存しない機構を実現するということ。システムが破損するのはドライ摺動を含む発熱運転...
スリーブ用複合材について
- 2022/04/22
- 10:48
基本的に二系統ラインナップしてある。基材としては、どちらもカーボン材を用いている。一方はC-Cコンポジット、一方はマイクロポーラスカーボンである。前者材料を複合化する場合、複合材の主成分はCu-Zn系合金をチョイス、後者材料を複合化する場合は主成分はCu-Sbである。この違いは、カーボン基材への浸透性と基材硬度を高める作用のバランスでチョイスしている。本来、Sbは硬くて脆い性質を有しており、複合化させた場合、Sb...
ドライ摺動200サイクル試験終了
- 2022/04/20
- 14:07
通算摺動時間は1460時間のドライサイクル試験である。1サイクルのドライ摺動時間は連続7時間である。7時間×200回、通算1400時間である。軸受はジャケットタイプの現状最新の軸受、スリーブは複合材でない単一素材をベースにスラリー排出スリットを加工した最新のスリーブ。摺動面圧は0.2MPa、周速は6m/secである。最高上昇温度は30℃、夏場は30℃スタートで終了が60℃程度、冬場は5℃スタート、終了35℃という傾向。摺動状況に始終変化...
あとチョット、、、
- 2022/03/02
- 16:17
0.2MPa×6m/secでドライ摺動7時間運転、合計で1400時間の摺動試験、やっと先が見えてきた。来月早々には終わりそう。7時間のドライ摺動での上昇温度、試験開始当初は50℃上昇、現在は20℃上昇で静定。恐らく、残り200時間弱もそのまま継続しそう。1400時間のドライ摺動は、納入先のポンプが運転されるであろう積算ドライ運転時間を見積もっての試験。ドライ運転は最大2時間とされている。ゲリラ豪雨のような事象は年に多くとも月に20...
第五世代無注水軸受、使ってみないか?
- 2021/12/10
- 14:32
開発の発端となったのは、第二世代と第3.5世代の無注水軸受が故障した事を受けて。故障の原因は、下水中に含まれる難流動性汚物が軸受部に詰まったため。これが原因で発熱過剰でアウトとなったのである。同じ機場、同じ号機のポンプが二回トラブル。因みに、トラブルは、このポンプのみ。で、このポンプの問題は、難流動性異物が大量に存在する雰囲気。で、第五世代の無注水軸受は軸受隙間部の難流動性異物を強制排出する仕組みが...
性能評価試験
- 2021/11/30
- 17:18
さて、第5世代の無注水軸受、一回目の無注水運転サイクル試験が大詰めを向かえてきた。このような新開発製品の性能評価試験、どのくらい行う?というと、人によって大きく違う。新開発品の場合、故障が付き物といっても、故障するのはNG。故障というのは所謂、不適合ということ。世間一般の不適合というと、加工数値が違ったとか、組み付けトルク不良だったとか、材質不良だったとか、そういう問題だろうけど、我々の新製品では違...
ドライ摺動試験100サイクル目
- 2021/10/13
- 11:56
0.2MPa×6m/secでのドライ摺動。開始時摺動部温度が28℃、9時間ドライ摺動時到達最高温度46℃、、、、ここ最近は、ドライ摺動を長時間行っても温度上昇は20℃程度に留まっている。摺動面に損傷無し。新しい第5世代の軸受システムは、ドライ摺動でも試験上では温度上昇が抑えられている。これは、軸受側摺動面が繰り返しドライ摺動しても損傷しにくい事を意味している。あと50サイクルすれば、次の試験が出来る。...
7時間ドライ×200サイクル試験の途中経過
- 2021/09/22
- 18:00
一日1サイクルしか試験が出来ない。試験開始が6月だから未だ途中。しかし、長い事行っていると興味深い結果が、、、、最新第五世代無注水軸受システムではサイクルが70回を越えてきて興味深い傾向が明確に出てきた。それは、、、、実験開始時温度が28℃スタート、7時間ドライ後の到達温度は、実験開始時は概ね85℃程度迄上昇していた。つまり60℃程度の温度上昇を呈していたのだが、最近は到達温度は55℃未満。つまり、上昇温度幅は...